へたな私立に入れるより・・

先日、ご縁があって秋田県の移住促進イベントに参加するため東京へ出張してきました。

各市町村と、企業が10社ほど参加し、私は会場の隅っこでコーヒーを淹れながら、

来場者に無料で配布していました。

イベントは恵比寿のど真ん中、結構広い会場を貸しきって行われました。

事前の予約は100名程度と聞いていたのですが、おそらくそれを大きく上回る方がご来場

くださいました。とても盛況で、おかげでコーヒーを淹れるのも追いつかないくらいでした。

ご来場くださった皆様ありがとうございました。

準備中・・。

 

 

これだけ、移住に興味がある方がいるという事実。そして、移住してきて欲しい市町村があるという

事実。これらを上手くマッチングすることができれば、本当に素晴らしい事だと思います。

来場した全ての人が移住する訳ではないと思いますが、このようなイベントを通じて、秋田のよさを

知っていただくきっかけになればいいなと、心から思いました。

 

 

題名の言葉は、そんな会場の中で聞こえてきた、若いお母さんの声でした。

秋田は小学生の平均学力が全国でもトップクラスである事はみなさんも

承知の事実だと思います。参加していた県の教育機関の方が、なぜ

こんなにも秋田県の小学生の学力が高いのかを必死で説明されていて、

実際に私も横で聞かせていただき、なるほど~、となんども頷かされました。

ある小学校では、その地域に塾等がないために、学校の授業が勉強の全て

であると。そうすると、必死で授業を聞くしかない。家庭学習も自らすすんで行うため、

やらされる勉強ではなく、自ら行う勉強が身に沁みていると。

これと似たような話を、聞いたことがありました。

私が学生の頃、同じラグビーをする友人が、神奈川の桐蔭学園出身で、めちゃめちゃ

頭が良かったのですが、ラグビーもめちゃくちや上手かった。どうやって両立しているのか

聞いたら、授業中に必死で勉強するんだそうです。それしか時間がないから。

授業が終われば厳しい練習が待っています。全国レベルの高校ですから、休みの日も試合や

練習が当然あります。それでも学力も有名私立大学に入るくらいですから、いったいどうなっているんだ?

という感じです。私はと言えば、授業中にいかにばれないように弁当を食べるかしか考えていなかった

ので、その時点でデキが違います・・。

話は逸れましたが、

東京の方からすれば、近くに塾がないなんて考えられないでしょうし、幼稚園から

私立の受験をするくらい、子供達は勉強が大変なわけですから、自然豊かで、のんびりと

した環境で、子供がのびのび勉強してくれたら、親としては嬉しいですよね。

それでいて、学力も全国トップクラスに持っていけるのなら、

「へたな私立に入れるより、秋田に移住したほうがよっぽどいい」

と言いたくなります。

子育て世代にもやさしい秋田県。ぜひ移住の選択肢に入れてみてください。

 

 

 

秋田県の人口減少は実際由々しき事態ではあります。

毎月1000人規模で減少進んでいるそうです。このようなイベントをコツコツ

続けていても、実際どのくらい効果があるのか、私には計り知れませんが、1000人の

穴を埋めるにはいたらないことは容易に想像がつきます。

だからといって、何もしなければ、何も変わらないわけで、参加企業も、市町村も

みんな必死でした。正直、そんなにこのイベントに対してモチベーションが上がらなかったのは、

身に沁みて危機感がなかったせいかもしれません。もっと自分ごととして秋田の事を

考えなければいけません。一人一人にできる事を、できる範囲でやりましょう。

しっかり働いて、雇用を生んで、税金を納める。私ができる事といったらこれくらいでしょうが、

真面目にがんばります。