ティラミスの話。

喫茶の季節のスイーツが、今月から変わりました。

 

 

 

 

 

 

じゃん。

ティラミスです。暑くなってきましたので、ひんやりしたスイーツと、アイスコーヒーで涼やかな午後をお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜわざわざティラミスの事をブログに書いているかというと、理由は2つ。

1つは、

このティラミスが、おそらくあなたが想像するティラミスの、2倍は美味しい事を伝えたいから。

 

 

 

もう1つは、

『 ティラミスの定番化 』について思う所があったからです。

ティラミスというスイーツは、たしか私が小学生の頃に日本にイタリアンブームが巻き起こり、

その波に乗ってやってきたスイーツと、私は認識しています。(それ以前からあったかもしれないが、広く知れ渡ったのはそのタイミングかと)

当時は、ティラミスチョコが大ブーム。お小遣いを握って駄菓子屋に走った記憶があります。

ティラミスチョコとは?

そうやって、大ブームになったものは往々にして消えていくのに、ティラミスに限ってはこの時代になってもなお、

自分がイタリアドルチェ界の重鎮のごとく、『 定番 』のスイーツになりました。

僕は良く思うのですが、ブームはどこまで行ったら定番と呼ばれるようになるのか。と。

ちょっと前までよくTVに出ていた芸人が、1年たったらまったく見かけないなんて事は良くあります。

アイドルや、歌手も同じく、その時は皆確かに面白いと思って惹かれるものがあるのに、

しばらくすると、何が面白いんだろう?と思ってしまいます。人の心って不思議です。

でも、ティラミスはずっと残っています。これはなんでだろうと、思うのです。

 

 

 

 

 

ティラミスを作ってみるとわかりますが、実はとても簡単です。

シンプルなお菓子。

このシンプルであるという所が、ポイントなのかもしれません。誰でも作れて、

誰にでも受け入れられやすいという、庶民的なお菓子。長く愛される庶民的な味。

しかしながら、とても奥が深く、美味しいお菓子。今では作り方も多岐にわたりますが、

その昔、イタリアのレストランでマスカルポーネと卵を滋養強壮のために混ぜて作られたと

されていますが、その原型は今もほぼかわりません。そんな基本に忠実で、奇をてらわないものこそ時代が

変わっても愛され続けるものなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

だいぶ話しを膨らませましたが、

小学生の時にティラミスチョコを食べたすぎておばあちゃんの財布からお金を

とってしまい、それがばれて物置に閉じ込めたれた記憶と、今自分の店で出されている

このティラミスの美味しさが、まさにマスカルポーネと卵のコク、エスプレッソのほのかな苦味

のように混ざり合って、頭の中で渦巻いています。あの頃、ティラミスは贅沢の象徴だった。

あれから40年。(じゃないけど)

少し大人になった少年は、自分のお店のデザートを、ちゃんと自分でお金を払って食べるのでした。

みなさまもぜひ、ご賞味ください。