忠犬ハチ公物語などを通じ、日本だけでなく世界的に注目を集める「秋田犬」。
検索数は「富士山」より「秋田犬」の方か多いとか。
しかし今、繁殖者の高齢化や、殺処分、血統の劣化により、正統な秋田犬の頭数が年々減る現状をご存じでしょうか?
その「秋田犬」の保存・保護を目的としたプロジェクトとして立ち上がった「 ONE FOR AKITA 」というプロジェクトがあります。
① 飼育頭数、登録数を増やす。
② 殺処分をゼロに。
を掲げ、主に寄付金を募る形で活動をしています。
「 one for akita 」 ☜ HPはこちらをご覧ください。
『 秋田犬をイメージしたブレンドを作ってほしい 』

私がこの事を知ったのは、CNA秋田さんからの、「秋田犬をイメージしたコーヒーを作ってほしい」という
無茶な(笑)依頼がきっかけでした。
正直そんなブレンドを考えた事もないので、初めは断ろうと思ったのですが、そういえば、
ずっと前に、デザインをお願いしている澁谷和之さんと雑談の中で、「08COFFEE」の中に「ハチコー」が隠れてるよね。
なんて話をしていた事を思い出しました。「ゼロ ハチコー ヒー」という、シャレです。
いつか、ハチコーとコラボできたら嬉しいね、なんて話をしていた事を思い出し、このタイミングで商品化してはどうだろう?という事になり、
この「 one for akita 」のプロジェクトに、売り上げの一部を寄付する形でこの度、ひょんなことから商品化する事に決まりました。
パッケージがこちら。

そのまま(笑)


『 ペットを気軽に飼えない時代背景 』
本当に秋田犬を守りたいなら、自分が飼えばいいじゃないのか?
また、
犬好きの家庭なら「私が、秋田犬を家で飼いたい!」
そんな風に思うかもしれませんが、
私自身も犬を飼う愛犬家として、秋田犬ほどの大きな犬を、今のこの核家族化の世の中において、
共働きをしながら、朝と夜の散歩やお世話となると、なかなかハードルは高いです。
気軽に飼う事ができないことは少なからず理解できます。餌代だって
うちのわたげやつぼみとは、比べ物にならないくらいかかるでしょうし、しつけも難しいでしょう。

そりゃそうだ。
『 自然にそうなる社会貢献 』
だからと言って秋田が世界に誇れる「秋田犬」の現状が、こんな状況であると知りながら、
なにもできないというのも、犬好きとしては耐えがたいなと思いました。
きっとこれを読んでくださっている方の中にも犬好きの方もいて、そうではなくてもどうにかしてあげたい
と、少しは思う所がある方もいらっしゃるでしょう。
今回思いついた、こういう「寄付」や「社会貢献」というのは、「自然とそうなっていた」「気が付いたら、社会貢献できていた」
というのが理想だと思います。「社会に貢献する!」と言って始めるのは、我々日本人は苦手だし、ましてや秋田県人は恥ずかしがり屋なので・・。
であれば、このブレンドを購入する事で、美味しくコーヒーを飲み、秋田犬の未来を少しでも明るくしてあげる事ができるというのは、とても自然なことだと、
私はそう思ったのです。
『 飲み物として美味しいものを 』
ブレンドを作る時、一番に考えるのは、「飲み物として美味しいかどうか」です。
色んな名前のブレンドを作ってきました。季節ごと、イベントごと、お店の嗜好に合わせて。
イメージありき、雰囲気ありきで豆を掛け合わせても、コーヒーとして美味しくなければ意味がありませんので、
「 秋田犬 」をイメージしてどんなコーヒーになるの?と、皆さんそう思われると思いますが、
飲み物として、まず美味しいコーヒーでるある事は絶対です。その先に、僕がインタビューで語っているような事を
『 動画はこちら→ ● 』
少しでも感じていただけたり、飲む方がそれを想像していただけたら嬉しいのです。
コーヒーは官能評価がすべてではありません。もっと詩的な飲み物で、神秘に満ち溢れたとても奥深い
飲み物なのです。ただ酸っぱい、ただ苦いとか、マウスフィールがどうとか、クリーンカップがどうとか、
だけではなく、「あぁなんか青い空みたいな味がする」なんていう感想があってもいいと思っています。
それと同じく、秋田犬のかわいくも、どっしりとした力強さをコーヒーから感じ取っていただければとても嬉しいです。
『 このブレンドを全国の方へ届けたい 』
一番重要なのは、ボランティアではないので、しっかりと利益を出し、寄付にお金を回さなければいけないといけないという事。
08COFFEEは通常、顔の見えない相手とは卸しの取引はしない事にしています。しっかりと顔を合わせて
お話できる関係性を大事にしているので、卸し先はかなり限定しています。ですが、今回のブレンド
「 ゼロ ハチコー ヒー 」は、秋田犬の現状を多くの方知ってもらって、その保護、保存のために
売り上げの一部を寄付するという大きな大儀があります。これを読んでいる全国の方で、このコーヒー豆を
お店でお取り扱いしてもいいという方がいたら、ぜひご一報ください。また、お近くにそういう方がいらっしゃったら
秋田のコーヒー屋がこんな事をしているよ、とお声がけいただければ幸いです。
もちろん、個人の方もオンラインショップよりご購入が可能です。ぜひこちらからショップをご覧いただき、
美味しいコーヒーを飲みながら、秋田犬の未来に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
☞ 『ゼロ ハチコー ヒー』を購入する
定価 200g/1800円(1袋で180円分の寄付ができます)
最後になりますが、今回このお話をいただいたことにより、私自身も純粋な犬好きとして、
秋田犬の現状を知るきっかけをいただきました。CNA秋田さんにはこの場をお借りして
感謝申し上げます。また、デザインを考えてくれた澁谷デザイン事務所の澁谷さん、足立さん。
特に足立さんは、このデザインを置き土産に地元の鳥取に戻られましたね。足立さんが考えてくれた
パッケージが全国の方に届くように僕たちもがんばります。地元でもがんばってください!
〇 ☞ 秋田犬保存会のサイト
〇 ☞ 秋田犬に関する動画