卸先探訪《m’s collectables編》

シリーズでお伝えする、『 卸先探訪 』のスタートです!

今現在、08COFFEEのコーヒーを取り扱っていただいているお店を、店主自ら取材し、オーナーやスタッフの方々が

どんな思いを持って仕事をされているのか、お店にとってのコーヒーの大切さや、お客さまからの声、なぜ当店を選んでいただいたのか、

などなど、深い話を聞いて回ろうという08COFFEE的、卸し先店舗紹介です。

第1回は、『 m’s collectables 』編です。何を隠そう現在一番長くお取引をさせていただいております。

今年で10周年を迎えられるm’s collectablesさん。なぜあの場所で、これほど多くの方に愛されているのか、店長の諸橋徳子さんに

お話をうかがってきました。

 

 

 

 

 

 

 

秋田市から車で30分ほど、ドライブには丁度いいくらいの距離にm’s collectablesはあります。(以下エムズさん)

いや、あります。なんて簡単には言えないような場所なんです。なぜここに?というような旧国道の道の途中にいきなり異彩を放つお洒落な外観。

日本だけでなく、海外から仕入れた独自のセレクトの雑貨を扱うお店です。そんなお店の中を眺めれば、年月を重ねる間に

色んな変革が起きて来た事が伺えます。

お店が開店した2009年当時は、秋田市でさえ個人で雑貨を扱うお店は少なかったといいます。

同じ南秋田郡出身で、多少の土地勘のある私は、ここでお店を始めるのは相当勇気がいったのではないのかなと思いました。

「周りからはこんなところで?と散々言われたけど、私自身はここでしかやるつもりがなかったから」と店長の諸橋さんは

さらりと言ってのけます。私の個人的な意見ですが、お店を始める時に周りが絶対いいと言う場所や、周りから反対されない場所は

逆に危険です。周りがこんなところで大丈夫?と言われる場所で始めたお店の方が、将来魅力的なお店になるような気がします。

*完全に私の考えなので、お店を始めたい人は、絶対参考にしないでください。責任は取れません。

 

 

 

 

 

 

『 ランチなんてまったくやるつもりなかった。 』

 

 

 

 

エムズさんとお取引が始まったのは娘の百子さん(以下ももちゃん)がきっかけでした。

当時私も起業したばかりで、なんとしてもお店を軌道に乗せるために必死でしたので、

積極的に異業種交流会などに参加しておりまして・・そこで出会ったのがももちゃんでした。

エムズさんは当時カフェを併設しており、ランチやカフェタイムに出すコーヒーを差別化したい

をいう考えをお持ちでした。今使っている豆と同等の価格で味がよくなるならと、オリジナルブレンドの

作成を依頼され、その時使っていた豆から大きく味は変えず、品質だけ良くなるようなイメージで。とオーダーが

ありました。酸味が少なく、潟上市や五城目など私の両親や地元の人達でも飲みやすいようにと想像して

作ったのが「エムコレブレンド」です。今年10周年を迎えるのに合わせて、パッケージも

リニューアルしました。ぜひお試しください。

 

 

 

「私は全然カフェやランチなんてやるつもりは無かったけど、百子が帰ってくる(秋田に)ならやろうかなって」

ももちゃんは当時東京で仕事をしていましたが、飲食店での実務経験があり、近所にお茶のできる場所が

なかったこともあり、店舗の一部を改装しカフェを始めたそうです。

「ケーキだけでも仕込みが大変なのに、ランチまでやっちゃったからね(笑)大っっっ変だった。

水、木の定休日に買出しに行って、仕込みして。毎週月曜日の15食だけとはいえ、それはそれは苦労した」

と諸橋さん。いつもやめる理由を考えていたそうです。「3年ぐらい続けたかな?」というカフェ。

ももちゃんの結婚が決まって、やむなくそのカフェも閉店することになります。

「でも、うちで出してたコーヒーはみなさん美味しいと仰ってくださってたのよ。

それがきっかけで、今でもコーヒー豆を買いに来てくださる方沢山いるのよ。」

と教えてくれました。

今、エムズさんではコーヒーバックとオリジナルブレンドの販売をしていただいております。

大変ありがたい事に、何年もリピートしてオーダーをくださいます。

 

 

『 いきなり豆や、バックだけ置いても、今のようには売れなかったと思う 』

 

 

 

08COFFEEの卸し先は、豆やバックなどの加工品のみを取り扱っていただくお店と、

飲食店で実際にコーヒーを提供していただいているお店と、その両方の3パターンあります。

これだけリピートしてくださって、いったいどういう人が買ってくださっているのか聞いてみました。

 

「買ってくれる人の多くはカフェで1回飲んだ事がある人。やっぱり飲んでみないとコーヒーは

味が伝わりづらい」と言います。「それがなくていきなり豆やバックだけ置いたとしても、今のようには

お客さんは買ってくれなかったと思う」

カフェは無くなってしまいましたが、コーヒーを飲んでくださる場を作っていただけたのは本当にありがたかったです。

 

 

 

 

「あとパッケージは大事。中身がどんないいもので、美味しくてもパッケージが良くないと

お客さんは買ってくれないから」

 

ここでスタッフのトモコさんが、とっても嬉しい事を教えてくれました。

「08COFFEEさんのコーヒーバックを職場で飲でいた人がいて、香りがすごくよかったから、教えてもらって友人にプレゼントで

買いに来たというお客さんがいたよ」と。「私達も、でしょ?という感じよ(笑)」

「やっぱり香りが全然違うから、私達も本物のコーヒーが手軽に飲めます。といってお客さんにおすすめできる」

とおっしゃってくださいました。もー本当にありがたいです(涙)

 

 

 

お客さんの多くは秋田市からわざわざ潟上市まで車できてお買い物されるそうです。

県外の方も多いといいます。一番の売れ筋は?と質問しておきながら、エムズさんと言えば

これ、

 

ですよね。

写真はマヌカハニー。純度の高い本物のマヌカは巷に出回っているものとはモノが違います。

ニュージーランドから直輸入で仕入れ、

日本で瓶詰めしているそうです。現地では薬としても使用するほど、殺菌力のあるはちみつです。

わたしもこの時期になると、風邪がはやるので購入して毎朝食べています。少量だけ口に含んで、

飴を舐めるように口の中で溶かしていきます。口内炎やのどの痛みなどには効果抜群ですよ。

ただし、ヨーグルトに入れてはダメです。マヌカの殺菌力が強すぎてヨーグルトの菌が死んでしまいます。

朝にヨーグルトを食べる方は、先にマヌカを食べてから!

もう1つは、

 

 

 

naot でしょう。

うちのお客様でもこの靴を履いてご来店される方はとても多いです。

もしかしたらみさなんの周りにも履いてる方いるのではないでしょうか?それくらい多くの方に選ばれている理由は

やはり、圧倒的な履き心地のよさだといいます。人によっては、すでに友達のものを履かせてもらってその良さを

体験済みで、もうそれがほしくて来店される方もいるそうです。

コーヒーと一緒で、履いてみなければわからない事があるのですね。これから春に向けて

在庫も豊富にそろってくるそうなので、一度足を通してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

『 はい。私が好きなもの。それだけはブレない 』

 

 

 

 

 

相当な種類の雑貨が並ぶ店内。どういう基準で選んでるのか聞いてみました。

「私の好きな物。それだけはブレない。」

「特に靴はほとんど履いてる。だからうちの靴箱はもう大変(笑)」

「でもそうでないとお客さんにおすすめできないから」

ときっぱり。その表情はとても潔く、芯の太さを感じました。

商売をする上で、大切な事は真面目に、当たり前の事を、当たり前にやり続ける事だと、

諸橋さん達を見ていると改めて感じることができました。でもそれがいかに難しくて、

大変な事かは、やっている私が一番よくわかっています。お話を伺っている間もお客さんが入店しては

席を立ってご挨拶を交わし、試着されている時は接客に出向き、お客さんとの接し方に

とても気を使っているように思いました。さぞかし接客がお好きなのかと思いきや、

「私は超の付く人見知り」だと言います。明るくて元気一杯に見える諸橋さん(ちなみに娘のももちゃんも)

人見知りとは意外でした。でもそんなときは「この人がいるから」と隣のトモコさんの肩をたたく。

トモコさんも「この仕事が本当に楽しい」といいます。「決められた事をただやるのではなくて、例えばPOPなんかも自分で考えて形にして。

ダメな時は店長がさりげなく直してくれます」と笑います。近くで見ていると2人のバランスがとてもいいことに気がつきます。

お客さんもきっとそんな2人と話がしたくて、2人の所で買い物がしたくてお店に来ているんだろうなと想像しました。

お店は、人ですね。

 

 

 

『まだまだ30代なんだから、ぜんぜん、色んな事ができますよ』

 

 

 

 

最近、年上の人生の先輩とお話するときに、この質問するのですが、今私の年齢(38歳)に戻れるなら

何をしますか?と聞いてみました。私自身いわゆるアラフォーで、40代をどう生きるかを30代の自分のテーマとして

掲げてきて、充実した40代を過ごすために今からすべきことをいつも考えて生きています。

諸橋さんは、

「前の仕事でどん底を見たから、60歳を前にこの仕事を始めて、今は何をやっても楽しいと感じる。」

としたうえで、

「もっと違う展開の店をやってたかも。ものづくりがしたかった。趣味で陶芸もしたし、今も紙で何か作ったりする。すぐ飽きるけど(笑)」

「芸術系の大学で、ものづくりをちゃんと学びたかったな。なんでやらなかったかな~って思う。だから子供のキャリア教育はとても大事だと思っていて、

自分の子供達には英語をしっかり学ばせたいと思って留学させたのよ。」

私が英語の勉強をしている事を話すと、「外国人の友達を作りなさい。それが一番」とか「ホームステイ受け入れたら?」とか

「英字新聞とったら?」とか色々アドバイスをくれました。まだ30代なんだからぜんぜん色んな事できますよ。と背中を押して

くれました。何をするにしても、今からでも細々続けていれば60歳くらいまでにはそこそこの事ができるようになる、

という事でしょうか。お店も英語も、続ける事が大事という事ですね。

 

 

本当にいろんなお話を聞かせてくれました。苦労も人一倍されたからこそ笑顔が輝くのですね。

勉強になります。ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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m’s collectables(エムズコレクタブルズ)
018-1502 秋田県 潟上市飯田川下虻川字道心谷地48
018-877-4111
www.mscollectables.com
営業時間: 11:00〜17:00

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