僕の兄は野球をやっていました。
そんな兄に憧れて、僕も球児をめざしたのですが、キャッチボールの時点で
親に笑われるくらい野球のセンスがなく、早々とあきらめバスケットに走りました。
でも見るのは好きです。高校野球はとくに面白いですよね。
近年の高校野球界をリードするのが、大阪桐蔭ですが、意外にも部員は約60人と少ないそうです。
いわゆる、少数精鋭。しかも全国のエリートが集まる強豪校ですので、レギュラー争いは熾烈を極める
ことでしょう。
例えば自分が野球をやっていたとしたら、大阪桐蔭に入りたいです。
なにしろ、日本一のチームですから。大阪桐蔭に入ったら、きっとレベルの高い
指導を受けられて、野球がうまくなるに違いないからです。「出身は大阪桐蔭野球部です」
といったら、きっと就職も間違いないし、女の子にもちやほやされるんじゃないか・・など
想像します。
競技は違いますが、実際私は、高校ラグビーでは全国最多の優勝回数を誇る我らが秋田工業高校に
入部することができました。
似たような話、かはわかりませんが、
カフェで働いてみたい、という希望を持つ人は多いです。
私も自分でお店をやりたいという思いから、若かりし頃はカフェの求人を片っ端から検索した1人です。
きっとお洒落なお店で働いたらお洒落な人になれるような気がして。こんな美味しいケーキや食事が作れる
ようになれたら凄いと思ったり・・・。
そして、念願のお洒落なカフェでスタッフとして働いた事があります。
以上、2つの経験から学んだ事があるのですが、
「お洒落」なのはそのお店であって、自分ではないという事。そこに身を置いても自分がおしゃれになれる訳ではありませんでした。
きっと、大阪桐蔭野球部に入れたとしても、強いのはチームであって、自分が努力しなければ野球は上手くならないでしょう。
美味しい料理を作りたいのなら、有名店で修行するのがよいと思いがちですが、「どこでやるか」よりも「どうやるか」の方が
ずっと重要であるという事がわかりました。
人は、楽をして成長する事をどうしても望んでしまいます。
いい大学に入れさえすれば、いい会社に入れさえすれば。
入る事も大変な努力が必要でしょうが、入ってからどう歩むかの方が
ずっと重要なのです。