平常心は保てない。の話

僕はイチローの言葉が好きなんすが、先日あるインタビューでこんな話をしていました。高校生の野球部員に「平常心を保とうとすることがまず間違っている」と。

普通なら大事な場面、大きな仕事、大事な試合でなるべく平常心で挑みたいと思うものですが、それが間違いだとイチローは言っていました。「平常心なんて保てないから」だそうです。

そういう緊迫した場面、高揚した気持ち、力が入った状態でいかに結果を出せるかどうかだと。つまりそういう状態をいつもの練習で作り上げられるかが結果につながるという事でしょう。

確かに、プロバスケットボールを見に行くと、どの選手もウォーミングアップで3Pシュートを打つとほとんど入っていますが、試合になると成功率は30%くらいになってしまいます。

ゴルフでも、練習では完璧でもコースに出るとありえないような球が飛んでいきます。バンドでも、練習では絶対間違わないところで間違えたり、弦が切れるほど力んだりしてしまいます。

プロでさえノープレッシャーであればほぼ100%できても、試合で30%になるとすれば、アマチュアの私達が大切な場面に100%の結果を出す事はほぼ不可能だという事でしょう。

平常ではない心の状態で普段から練習(仕事)する事が大切なんだと学びました。そして結果を求めすぎて、へこんだりすることもないんだなと少し救われた気持ちになりました。