秋田の新しいお米「さきほこれ」の本格的な生産が始まったとニュースで見ました。昨年の試験的な販売では、おおむね良い反応だったと聞いていますが、一部では売れ残った店
舗もあるという話でした。そういう意味では今年の秋から本格的な販売戦略を強いられることになるのでしょうか。
県はPR活動にいくらお金を使っているのでしょうか?費用対効果を考えるとその手法に少し不安を覚えてしまいます。どれだけ美味しい商品でも、「販売の仕方」次第では
その魅力は半減してしまいます。それは何にでも当てはまりますが、近年は「見せ方」というのがとてもとても大事になっています。SNSが与える影響を私たちは知らずに受けて
いるのです。逆もまた然りで、さほど美味しくないものも、見せ方次第でバカ売れしてしまうという事もあります。怖いですね。
私が考える「さきほこれ」の販売戦略です。(勝手に考えてみました)とてもシンプルで、それは、絶対に県外には売らない事です。県内だけでしか買えないようにするのです。
秋田県の人が、美味しい、美味しいとみんな言っていれば、県外の人は「なんか秋田にめっちゃ美味しいお米があるらしい」となります。食べてみたい人がどんどん増えます。
でも県外には売らないのです。どこで買えるの?→秋田でしか買えない→どうか売ってくれない?→やだ→どうしても欲しい高くてもいいから→じゃあこの値段で。
となったら売ればいい。矢印の方向の問題で、矢印が外に向いているうちはブランド力というのは小さいです。自分の方に矢印が向いてこそブランドとしての価値が出てきます。
どうやったら求められるお米になるのか、ブランドとしての価値を上げるには、売らないという戦略もありますよね。日本酒なんかはそんな感じなんでしょうか。
なにわともあれ、美味しいは正義です。農家の方々が作ってくれたお米を美味しく食べられる日が待ち遠しいですね。