僕が走り始めた理由~山田記念ロードレース編~①

先日4月29日、大館市で開催された「 山田記念ロードレース大会 」に参加した。(ハーフマラソン)

結論から言うと『 自己ベスト 』(ハーフ)で完走。それも思わぬ好タイムで、マジでビビった。でもこのタイムが出るまでには長い長い道のりがあったわけで・・・。

 

 

大館市出身の山田敬蔵さんがボストンマラソンで当時の世界新記録を樹立したことを称えて開催されるこの大会は、大館に春を呼ぶ大会として親しまれ、今回は70回の記念大会で

した。私としては、2月の大阪マラソンが中止になりその無念と、去年の秋から冬の間の厳しい練習の成果を発揮するちょうどいいタイミングの大会だった。

正直な事をいうと、大阪マラソン(フルマラソン)はあのまま参加しても完走できたか不安だった。なぜなら冬の間のランニングはとても過酷で、十分に走り込めていたかと言え

ば、決してそうではなかった。タイムも全然伸びず、スランプだった。スピードを出そうとインターバル走を増やしてみたりもしたけれど、長い距離が走れない不安が大きく、TT

の結果を見てはモチベーションが下がっていく一方だった。雪が解けて少し気温が上がった頃、大阪マラソンが中止になり少しほっとした自分がいた。2月は走行距離も相当減らし

た。

もう一度走る喜びを感じるために、このタイミングで腕時計を見ないという決断をした。気持ちが向くままに走る。景色を楽しみながら走る。距離も、タイムも一度捨てて、楽し

く走る事に意識を集中させてみた。そうする事で、不思議とまたペースが戻ってきた。あ、やっぱり走るのは楽しいな。そう思えたので、今回の大会にエントリーする事にした。

 

 

 

ランニングをする人には「別に大会とかは興味ない」という人もいる。自分のペースで楽しく走る事が一番いいのは、私もとてもよくわかるので、大会に無理やり出ようと

は言わないが、私はたまに出る大会が本当に好きだ。行った事はないけど、「ふぇす」ってこんな感じなんだろうな。想像するよりたくさんの参加者がいて、会場はさながらフジ

ロックの会場のようだ。(行ったことないけど)車も渋滞する。(トイレはもっと渋滞)そのため、何時に家を出て、スタートの何時間前に食事を摂って、ストレッチ

をどのタイミングでして、どのくらいウォーミングアップをして、などなど考える事が沢山。そういう事を考えて、行動することさえもレースの一部なのだ。

こういうのはレース慣れしていないと、どうしてもハカハカする。着る服一つとっても、長袖?半袖?曇ってるけどサングラスするの?と直前まで周りをきょろきょろしながら調

整。どれだけ準備しても、万全という事は、ない。

今回は記念大会だったので、ゲストに瀬古利彦が来ていた。「ランスマ」のコアなファンで、小学生の頃は真似して裸足で持久走を走った私としてぜひ一緒に写真を撮りたかった

が、残念ながらスタート前にそんな余裕はなくスタートの号砲をならす瀬古さんを横目にいざスタート!曇り空のもと、気温15度、湿度40%という最高のコンディションの中、40

代の部100人の中年男性が一斉に大館の町にくり出したのでした。飲みに、ではなく、走りに行くのだ!頑張れ中年達!(お前もな)

 

つづく。