ウォッシュドとナチュラル。の話

エルサルバドルのシベリア農園の豆が入荷しました。

この農園は以前にも取り扱いがありましたが、今回は

「パカマラ種」の「ナチュラル精製」の豆です。個性が非常に強いので

おすすめします。

・マンゴー・ピーチ・ミルク・ピーナッツバター

など、少しトロットした食感が特徴です。これはナチュラル精製の特徴でもあります。

少し発酵した様な香りは、甘味があって、冷めた時に特に上品に香ります。

 

 

 

 

 

ナチュラル と ウォッシュド について

 

 

 

 

コーヒーの味に大きな影響を与える「精製方法」ですが、あまり普段は気にしないと思います。

精製方法とは、コーヒーの果実を収穫してから生豆の状態に加工するまでの工程を指します。

それぞれの特徴は以下の通り。

 

 

ナチュラル・・・

昔からある精製方法。収穫されたばかりのコーヒーの果実を、
そのまま乾燥棚やビニールシートの上に広げ、15日~30日ほど
天日で乾燥させます。完全に乾燥した時点で果肉を除去します。
果実の糖度とフレーバーが豆に凝縮され、濃厚なコクや複雑な
香りが生まれます。ナチュラルはもともと水源の少ない地域
(エチオピアやイエメンなど)で始まり、今はその独特の
フレーバーを出すために、あえてナチュラルで仕上げたりする産地もあります。

 

ウォッシュド・・・

コーヒーの果実のを収穫し、実を剝いでから水に浸し発酵させ、
種のまわりに付いているぬめりを取り除きます。
その後天日や乾燥機で乾燥させるプロセス。
コーヒー本来の酸味と、ブレのない仕上がりになるのが特徴。
クリーンでクリアなフレーバーに仕上がります。
その名の通り、水を大量に使うために、ウォッシュドと呼びます。

 

 

コーヒー豆の近年の傾向からすると、スペシャルティコーヒーは産地の開拓、新しい品種のコーヒー豆で

差別化を図ってきた感がありますが、それもそろそろ頭打ちの感じがしています。

2000年頃からのスペシャルティコーヒーのムーブメントは、今まさに過渡期と言えるのかもしれません。

そこで「精製方法」による差別化を進めたい業者の思惑も、近年では見え隠れしています。

ビジネス的な側面もある「ナチュラル精製」ですが、飲む方としては、歓迎です。

色んなコーヒーを試して、お客様にお勧めできることはコーヒー屋として嬉しい事ですので。

ぜひこの豆もお試しいただければと思います。

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