ラグビーW杯での日本代表の活躍は感動的でしたね。
なにか素敵な映画を見ているようで、終わってしまうのがさみしくて、ずっと見ていたかったです。
選手の方々が言う「いろんなものを犠牲にしてこの日の為にやってきた」という言葉がとても響きました。
家族との時間や自分の時間も犠牲にして、自分はそこまでこの仕事に向き合えているのか?
そう自問自答させられました。
ちょうど日本対南アフリカの試合の日、私は東京へ出張していまして、帰りの新幹線が試合時間と
かぶってしまったので、なんとしても試合が見たいと思って、新幹線を払い戻して、もう一泊しました。
都内ではパブリックビューイングもやっていましたが、きっと遠くからしか見ることができないだろう
と思い、結局ホテルのテレビの前で一人、缶ビール片手に応援していました。我ながらあれも、忘れられない
滑稽な姿だなと思いました。夢のような1か月でしたね。感動をありがとう。
10月は、あちこち出張続きで、気が付けば39歳になりました。39?29の間違いじゃない?と自分で
戸惑うくらい、年を取りました。人生も折り返しですね。ラグビーの試合だと仮定して、ここまでが前半戦だとすれば、
今は大変いい試合をしています。リードして後半に入れます。大事なのは開始10分(10年)ここの入り方が特に大事。
気が緩んでミスにつながる事は避けなければいけません。まずはキックオフのボールをしっかりとキャッチして、守りに
入るのではなく、攻めます。攻めながら自分たちのペースをしっかりと作っていく必要があります。
そして、現代ラグビーにおいては、ディフェンスの強いチームが絶対に有利です。守りが固いからこそ攻めが活きてきます。
前半戦は、守りを磨いてきたので、自信を持って後半の攻めに転ずる事ができるような気がします。
08COFFEEも来年は9周年を迎え、10年目に入っていきますので、何か変化を起こしていきたいなと思っていますが、
その次の一手がなかなか決まらず、ずるずると来ています・・・。
変わらないと言うことは、変わり続けるからこそ出来ることで、同じことをやり続けるのではないと思います。
やはり時代の流れに合わせられるお店や人が、長く愛されると思うし、実際今あるお店は変わらないように見えても
少しづつ変化しているのです。
先日東京のイベントで一緒に出店されていた方がこんな事を言っていました。その方は和菓子屋さんの2代目で、
今までは職人気質なお父さんが切り盛りしていたお店を、自分の代でどんどん店舗展開し、海外にお店を出すことが目標
だと言うことでした。今はデパートに出店したり、東京へ進出を考えたり、随分と積極的だなと思ったのですが、
職人気質のお父さんの和菓子を引き継いで、今までの方向性が変わるのでは?と思いその辺を聞いてみたのですが、
「やっている人が同じならブレてないと信じたい」そう自分に言い聞かせるように言っていました。
積極的に店舗展開すると、どうしても「お金」の匂いがしてお客さんが離れるんじゃないか?と思われます。とくに
和菓子屋と聞くとその辺のイメージはどうしてもついてまわります。それでもその方は
『「海外にお店を出す」という大きな夢の途中に今はいるんだ。その為に(本当は本意ではない)デパートにもお店を出して、東京にも出てくる』
というような事を言っていたのです。なるほど、一つの行動が答えではなく、その行動さえもさらに大きな目的の一歩である
という、とても大きな視野を持ってこの人は仕事をされているんだと思いました。同い年なのにすごいなと思いました。
私はこういう、人の話を聞くのが大好きです。自分の事はあまり話しませんが、人の話を聞くのが好きです。
そしてこの10年、いや前半戦の40年で、結構幅広い方と出会いました。そういう方々をお店に招いて、
いろんなお話を聞く場所を作れないかなと考えています。まだ妄想段階ではありますが・・。
まずは前半の最後残り1分あるので、しっかりといい締めくくりをし、後半戦にすべてを出し切って、
人生のノーサイドを迎えたいですね。