古本屋の話。

自由と安定どちらを求めますか?

安定した自由?そんなものはないですね。

ある方が言っていましたが、

「うちの県は新しい事を嫌って、安定を望む、閉鎖的な県民性」だと。

でもその人は続けます。

「でもそれって、全国どこの県も同じことを言う。そういう閉鎖的な所が嫌いな人は

みんな東京へ出て行く。だから東京は元気」だと。

なるほどな~と思いませんか?

若い頃は私もそうでしたね。閉鎖的で安定志向な秋田がとても嫌いでした。

人生は自由だ!人生は冒険だ!という精神の元、やりたい事を必死で探していた時期がありました。

その頃よく読んでいた本がこちら

高橋歩さん。ご存知でしょうか?とにかく自由に生きる姿に憧れ、かばんにはいつも

この本とメモ帳を入れていました。気がついた事、思った事を書きとめておくメモです。

その頃のメモは今見返すととても恥ずかしいくらい幼稚で、

ただの現実逃避じゃないの?とツッコミを入れたくなるような事も多々。

 

ある時に気がついたのですが、自由ほど不自由な事はないなって。

自由と現実逃避は紙一重で、やりたい事だけして生きていく事と、やりたくない事

はやらない。では意味がまったく違います。

この国で、この社会の中で生きていくにはとても縛りが多くて、好きなことだけして

収入がなければ、結局は生きていけない仕組みになっています。その時はなんとかなっていても。

自由とは、ある程度の社会性の上に成り立つんだなと、少し大人になった私は気がついて

しまったのです。だからといって、やりたい事を諦めることはできないですよね。

やりたい事をして収入を得て、払うものはちゃんと支払って、社会の一員として

責任を果たせるようになれば、やっと不自由じゃない自由が得られるのかもしれません。

ただ、勘違いしてはならないのは、

自由って、好き勝手、何にもしないで生きる事ではないです。

責任の上に自由はあります。そしてやりたい事も。

今やりたいことが、10年先も同じようにやりたいと思うかわかりません。

今やりたい事は、今やるべきです。

その今の積み重ねが未来を作ります。

 

歳をとると経験が邪魔をして、勢いで動けなくなります。昔はこんなんじゃなかったのにな・・

と思うことがあります。悪いことではないですが。

何かを始めるときはある程度勢いが必要で、そんな時に背中を押してくれるのが僕にとっては

昔のメモと、高橋歩さんの本なんです。その本が古本屋にズラーっと並んでいた時は

ちょっとショックでした(笑)時代も違うのかな。でも久しぶりに読みましたが、アツくなってきますね。

何か始めたいと思っている人がいればぜひ、読んでみてくださいね。

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