【連載】ミントグリーンの空の下 第4話 バンドの名前決めようぜ!

初ライブを3月に控えた1月のある日、「今度フーカーバーで、カウンセラーズのライブがあるらしいよ」とリーダーが言います。ふむふむ、リーダー、カウンセラーズとは?

リーダー曰く、秋田で長らく活躍する80年代のヒット曲をカバーするアマチュアバンドだといいます。バンドを始めて知ったのですが、秋田で活動するアマチュアバンドの多いこと多いこと。

その中でも10年以上活動しているカウンセラーズさんは古参のファンも多く、特にボーカルの方が人気だという。なんでも西城秀樹を模したパフォーマンスが売りだという。ふむふむ。

大変気になる!我々のファーストライブ会場であるフーカーバーの雰囲気も見ておきたいし、マスターにもご挨拶しておかなければならないのでは?という事でカウンセラーズさんのライブに

メンバー4人でいく事にしました。ライブが8時からだし、その前に少し集まって親睦会やりましょう!ということで4人で焼肉を食べに行った時の話です(前置き長い)

 

 

 

「え?ミントグリーン!?」

 

 

 

 

「いやいや、「3月ライブ」というLINEのグループ名もそろそろ変えないといけないし、バンド名決めませんか?」という事になりました。そうですねー。ライブの予定は決まったのに、

バンド名が決まっていないという不思議な状況(笑) じゃぁ今度の焼肉までに、それぞれ考えてきましょう。という事になり、その場で発表会。みんなそれぞれ持ち出した名前は

全ていいような、全てダサいような、ピンとくる名前がなかなかありません。「まず、英語表記はやめよう。覚えられない」「キャッチーで忘れられないのがいい」「治さん、全部メモして」

とりあえず思いつくものを五月雨式に発言し、OSAMU氏が全部メモしてくれました。その数50は超えていたと思います。その会話の中で、「好きな色は?」という話題を私がふりました。

すると、ギターのJTが「ミントグリーン」と言ったのです。好きな色を聞かれて「ミントグリーン」と答えた人は私の人生で初めてでした。あなたのまわりにいますか?いないと思います。

でもこれが私はとても刺さりました。なんか忘れられない響き。おじさんの加齢臭を吹き飛ばすかのような爽やかさ。色というキャッチーなフレーズ。これじゃない?ただミントグリーンだけ

では少し足りないとなり、じゃぁミントグリーンの前か後につく言葉を考えようか。「おやすみミントグリーン」「益荒男ミントグリーン」「あの日のミントグリーン」

「晴れのちミントグリーン」「僕たちミントグリーン」「ミントグリーン電気」他にもたくさん挙がったのですがもう忘れました(笑)その中からそれぞれがいいと思うものを出し合って

多数決できまったのが・・・・

 

 

 

  GOGO ミントグリーン 』です。

 

 

 

そう、われわれのバンド名は『 GOGO ミントグリーン 』と言います!!

みなさん、名前だけでも覚えて帰ってくださいね。正直かっこいいのかダサいのかはわかりません(笑) 私の人生最初で最後のバンド名『GOGOミントグリーン』はこうして焼肉屋の中で

レモンサワーを待っている間に決まったのでした。GOGOは数字の「55」とかかっていて、メンバー3人が55年生まれという事もあり55になりました。

さて、バンド名が決まって、いざフーカーバーでのカウンセラーズのライブへと向かったメンバー。ライブはそれはもう、とても刺激的でした。また後日記事にします。

多分、バンドって名前を決めるあたりが一番楽しい時期なんじゃないかなと思いました。バンド経験者の話を聞くと、バンドって結構解散しちゃったり、メンバーが入れ替わったりするらしい

ですね。音楽性の違いが出てきたり、バンド内でも上手い下手が出てきちゃったりで、ケンカになったりすることもあると聞きます。まぁそれを乗り越えて絆がふかまるのでしょうけど、

この歳になって始めたバンドですし、そういうのは避けたいなと心から思っています。みんな仕事があって、家庭があって、空いた少しの時間をこうやって集まる事がすでに青春でしょう?

上手い下手は置いておきましょう。練習来れないのも、それは大人になった証拠でしょう。

その夜は、今まさに俺たちは絶頂の中にいて、青春真っただ中というくらい足取りが軽かったです。その時、店を出て外で撮った写真がこれです。どうです、みんないい顔してるでしょ?

 

 

こうしてGOGOミントグリーンの一員になれた事はとても貴重な出会いです。本当にありがとう。いや、もう終わりそうな感じだけど!!これからこれから!!

まさに遅れてきた青春、ロック万歳!2か月前までギターさえ触っていなかった自分が、なぜかライブやるという摩訶不思議な状況だけど、まぁ人生何事も経験ですから。中途半端な事はやめて

全力でライブに挑みましょう!次回はいよいよライブの模様をお届けいたします。お楽しみに。

 

次回へつづく。