One for all, All for one の話。

人生で大事な事は、だいたいラグビーを通して学んできました。

ラグビーというスポーツは、100m×70mのグラウンドの中に、15対15の大男達が

1つのボールを追いかけて激しくコンタクトするスポーツです。

このスポーツは40分ハーフの計80分間行われるわけですが、

1人の選手が、ボールを持つ時間は何分あるかわかりますか??

なんと、なんと平均90秒しかないと言われています。つまり残りの78,9分は

ひたすら走って、タックルして、相手と激しくぶつかりあったりしているわけです。

(ラグビーではこれを体を張るといいます)

ボールを持って華麗なステップで相手を交わしたり、激しいコンタクトで相手を吹っ飛ばしたりするプレーは、

試合中そんなに訪れるわけではないのです。

一般的なプレーヤーであれば、自分がボールを持った時、どんなプレーをするかを想像して

日々練習するでしょうが、意識の高い選手は、自分がボールを持っていない時にいかに体を張れるかを

考えます。そして、そういう選手が最後にはチームメイトの信頼を得て、評価を上げていきます。

自分がボールを持っていなくても出来る仕事を探して、チームのために体を張る。

まさに「 One for all, All for one 」です。

 

 

 

これは皆さんの仕事にも当てはまると思いませんか?

 

 

 

例えば、08COFFEEであれば《 ボールを持っている時間 》 = 《 お客様と接している時間 》あるいは《 お店にお客様がいる時間 》

と言い換えられると思います。実際にお店にお客様がいて、お客様にコーヒーを提供する機会がどれほどあるか?

その一杯のコーヒーを上手に淹れる事はもちろん大事ではありますが、コーヒーを淹れている時間よりも、洗い物だったり、

伝票にはんこを押したり、掃除したり、発注や備品を整理する時間の方が実は長いのです。その仕事をどれだけ丁寧に

できるかどうかがプレーヤーとして成長できるかどうかだと思っています。目立たない所でどれだけ自分の仕事をがんばれるかどうか。

大事なのはチームのために体を張れるかどうかです。

カフェで働きたい!という人が多いが、辞める人が多いのもここに原因があります。実際我々、地味な仕事しかしていないのです。

私なら、コーヒーの知識に長けていて、抽出が上手な人よりも、掃除が丁寧で、仕事が速い人を信頼します。

 

 

自分の職場に当てはめて考えてみてください。

きっともっとやるべき事があるはずです。

 

 

*注

「One for all, All for one」の意味は、「1人はみんなのために、みんなは1人のために」と

訳されがちですが、本来は、

「1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために」が正しいと言われています。