私はこう考えました。
仕事をする最大の理由は、生きていくために賃金を得る事です。その賃金の得方は、自由に決められます。
企業に就職し、しがらみとストレスの中で耐えながらでも安定した賃金を得る方がいいと思う人もいるでしょう。
好きなことをして、少なくとも粛々と生きられる分の給料でいいと思う人もいるでしょう。
決まっていることは、賃金と言うのは、『その行いが、世の中に与えた影響が大きいほど増える 』と言う事。または、
『 その人にしか出来ないことが出来たほうが多くお金を手にすることができる 』と言う事。
では、飲食(コーヒー屋)はどうか?
一杯のコーヒーは、世の中に多大な影響を与えるほど大きな商材ではありません。しかし、『 コーヒーで一息つく 』と言う行為は、
小さくとも、至福のひとときです。この小さい幸せを積み重ねることができれば、それは大きな幸せとなって、世の中に大きな
影響を与えることになるでしょう。医者やプロスポーツ選手や、大企業の社長だってコーヒーは飲みます。しかし、それを作れるのは
私達だけです。人を幸せな気持ちにするということにおいては、この仕事はどんな業種より世の中に大きな影響を与えることができるかもしれません。
その分、小さな幸せを積み重ねなければいけません。それは長い長い年月と労力が必要です。地道ですが、確実に一歩づつ進んでいく
覚悟がなければいけません。
「賃金 = 信頼」ではないか?
起業している人以外は、組織に属して働かなければいけません。会社員として働くことの意味は、
「 所属する企業に利益をもたらすこと 」です。その企業にとって、社員を雇う事は、会社にとって利益になるからです。逆に言うと、
利益を生んでくれない社員を雇う必要はありません。企業は、社員が生んでくれた利益に対し、それ相当の評価として、
賃金を支払う義務があります。こうして世の中は回っています。
大事なのは、賃金=信頼 だと言う事。会社からの信頼、お客様からの信頼、世間からの信頼が、賃金の額となって現れます。
信頼のない人には、お金は回ってきません。
信頼というのは一日の努力、一回の仕事だけでは築けません。毎日毎日
繰り返してやっと構築されるものです。
その積み重ねが、人としての成長に繋がると僕は信じています。